ひとくちに犬といっても、その姿や大きさや性格はさまざまです。
大型犬、中型犬、小型犬と分けられたなかでも特に小型犬は体重がわずか2kgほどの犬種もいて、小型犬特有の病気もあり育てるときには特に注意が必要です。
そこで今回は小型犬がかかりやすい病気についてご紹介したいと思います。
目次
小型犬の代表的な犬種
小型犬に分類される代表的な犬種はこちらです。
- シーズー
- チワワ
- トイプードル
- パグ
- ポメラニアン
- ホワイトテリア
- ミニチュアシュナウザー
- ミニチュアダックスフンド
- ミニチュアピンシャー
- ヨークシャーテリア
水頭症
水頭症にかかりやすいといわれている犬種
- チワワ
- パグ
- ポメラニアン
- ヨークシャテリア
水頭症の症状
脳脊髄液のために脳の一部が大きくなって頭の中を圧迫してしまう病気です。
脳の圧迫される部分によって犬にいろいろな症状がでてきます。
たとえば大脳が圧迫されると攻撃的になったり、異常に発情したりすることがあるようです。
また大脳皮質が圧迫される場合は認知症や麻痺を起こしたりするようです。このように圧迫される部位によって異なった症状が現れます。
水頭症の予防
どんな犬種でも仔犬の時期はひとしくみんな元気です。
でも仔犬のときからボンヤリとしていたり元気がない場合は水頭症を疑ったほうがいいかもしれません。
水頭症の検査があるので病気の特定も可能になっていますのでかかりつけの獣医師に相談することをオススメします。
ただ、水頭症と診断された場合は短命の場合も多いようです。
レッグ・ペルテス
レッグ・ペルテスにかかりやすいといわれている犬種
- ホワイトテリア
- ミニチュアシュナウザー
- ミニチュアピンシャー
レッグ・ペルテスの症状
後ろ足の股関節の血液の循環が悪くなることが原因で関節の骨が変形したり壊死してしまう病気です。原因不明といわれている病気で、足を上げたまま歩いたり、足を引きずって歩くようになります。
レッグ・ペルテスの予防
犬が足を引きずって歩くため、病気にすぐ気がつくことができます。
非常に痛みをともなうため、おかしいと思ったらすぐにかかりつけの獣医師の診察を受けるようにしましょう。
そのまま放置すると筋肉が萎縮したり足の骨が変形して普通に歩くことができなくなります。
手術によって足の壊死した部分を取り除く治療が必要になります。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼にかかりやすいといわれている犬種
- チワワ
- トイプードル
- パピヨン
- ヨークシャテリア
膝蓋骨脱臼の症状
膝のお皿のことを膝蓋骨(しつがいこつ)といいます。
膝蓋骨脱臼には活発な性格の犬がかかりやすいようです。
活発に動くため、転んだり、高いところから落ちたりしたときに膝を強く打ってしまって膝蓋骨がずれるのが原因といわれています。
膝蓋骨脱臼の予防
足が滑ることで関節に負担がかかってしまうので、肉球の周りの毛をカットしてあげるようにすると予防になります。
また高いところから犬を落とすような行為は冗談でもやめましょう。
そして階段をおりるときは飼い主さんが抱っこするなど関節を傷めないように十分注意してあげてください。
乳歯残存
乳歯残存にかかりやすいといわれている犬種
- 小型犬全般
乳歯残存の症状
乳歯が抜け残ってしまい、永久歯がうまく出てこれない病気です。
乳歯が残ったままなので、永久歯が出てくるスペースがなく歯並びが悪くなります。
そして歯のかみ合わせが悪くなり、歯垢もたまりやすくなるので歯周病にも注意しなくてはいけなくなります。
乳歯残存の予防
犬は生まれてから約半年で乳歯はほとんど抜けてしまいます。
犬にとって歯はとても大切なので、半年間は仔犬の歯には注意を向けてあげてください。
そしてもし乳歯が抜けていないと気づいたらすぐにかかりつけの獣医師に相談をするようにしましょう。
関連記事 愛犬のために知っておきたいかかりやすい病気ランキング
関連記事 自宅で楽しく!子犬のシャンプーのやり方
関連記事 犬がかかりやすい病気、皮膚炎、外耳炎、下痢、3つをご紹介します。
まとめ
今回は小型犬がかかりやすい病気についてご紹介しました。
ここに紹介した病気以外にもまだまだかかりやすい病気はあります。
小型犬は中型犬や大型犬に比べてあらゆるとことが繊細ですから、犬との毎日のスキンシップの中で少しでも「なんだかおかしいな?」と思ったときは、かかりつけの動物病院を受診するようにしましょう。